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  FAQ番号:276
ディスプレイ表示とプリンターで印刷した結果の色味が異なるのはなぜですか
 
 

ディスプレイで表示した色味とプリンターで印刷したときの色とでは発色方法が異なるため色合いに多少の差異が生じます。
「インクは目詰まりしていないけれど、コンピューターの画面と印刷した結果とでは色が合わない。」このような現象が起こるのは、ディスプレイで表示された色とプリンターで印刷したときの色とでは発色の原理が異なることが原因にあります。

プリンター側が原因で色味が異なる場合

  • 特定の色が出ていない
  • 文字や画像がかすれる
  • 印刷結果にスジ(線)が入る
  • プリントヘッドの目詰まりによって印刷結果とディスプレイとの色味が異なる

この場合、印刷結果の内容により様々な原因が考えられます。
原因によって対処方法が異なる為、下記FAQをご参照ください。

  1. 色味が異なる原因
    1-1. ディスプレイの発色プロセス-加法混色-について
    1-2. プリンター出力の発色プロセス-減法混色-について
  2. 色味の違いを近づけるために
    2-1. ディスプレイでの設定
    2-2. プリンタードライバーによる色補正
    2-3. 純正インク・純正用紙
    2-4. カラーマネジメントシステム

1.色味が異なる原因

デジタルカメラやスキャナーで取り込んだ画像をプリンターで印刷すると多くの場合、ディスプレイで見た色と実際の印刷結果には色合いに差異(ズレ)が生じます。
その原因は「取り込み(原画)」→「表示(ディスプレイ)」→「印刷(プリンター)」の3者間で発色方法(色の表現方法)が異なっているからです。

色の要素について

  • 一般的にディスプレイで表示されるRGBとプリンターで印刷されるCMYでは、表現できる色の範囲が違うため、RGBで表現できてもCMYでは表現できない色があります。
    そのため、画面上の色味と印刷した結果が異なってしまうといった現象が発生するわけです。
    また、スキャナーなどで読み込んだ画像を印刷するときは特に原画(CMY)→ディスプレイ(RGB)→印刷(CMY)の変換が必要となり一致させることはより難しくなります。
  • 一般に「色」というと赤や青などの色相(色合い)を指すことが多いのですが、色を表現する要素には色相のほかに彩度、明度という要素があります。
    彩度
    彩度はあざやかさの変化を表す要素で、白みを帯びていない度合いをいいます。
    例えば赤色の場合:
    彩度を上げるとより赤くなりますが、彩度を落とすと無彩色になっていき、最後はグレーになります。
    明度
    明度は明るさつまり光の強弱を表す要素です。
    明度を上げるとより白っぽくなり、明度を落とすと暗くなります。

1-1.ディスプレイの発色プロセス-加法混色-について

色は光によって表現されますが、ここでは光がどのように色を表現しているのかを説明します。
例えば、ディスプレイやテレビなどを近くで見ますと赤(R)・緑(G)・青(B)の3色の光が見えます。
これは「光の三原色」と呼ばれるもので、光はこれら3色の組み合わせによってさまざまな色を表現しています。
この方法で、どの色も光っていない状態(すべての色が0%:黒)を起点に3色すべてが光っている状態(すべての色が100%:白)までを色を加えることで表現するためディスプレイやテレビなどで表現される色は加法混色(加色法)と呼ばれています。

光の三原色はすべて混ぜると白になります。

赤(R)・緑(G)・青(B) 光の三原色

1-2.プリンター出力の発色プロセス-減法混色-について

ディスプレイなどの加法混色に対してカラープリンターの印刷やカラーのグラビア印刷は、イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)「色の三原色」を組み合わせて色を表現しています。
加法混色で色が表現できるのは、そのもの自らが光を発することができる場合に限ります。
しかしながら多くの場合、自ら光を出すことはないため反射した光で色を表現します。
正確にいいますと当たった光の一部の色を吸収(減色)し残りの色を表現しています。
このような方法を減法混色(減色法)と呼んでいます。
プリンターのインクや絵の具などはこの減法混色によって色を表現します。このときに基本となる色は、加法混色のRGBとは異なり混ぜると黒になるイエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)の3色になります。
この3色は一般に光の三原色に対して、色の三原色と呼ばれます。

色の三原色はすべて混ぜると黒になります。

イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)
色の三原色

2.色味の違いを近づけるために

色味の違いを近づける一般的な方法について下記にご紹介します。

2-1.ディスプレイでの設定

ディスプレイの設定が可能な場合、一般的には以下の設定を行うことにより色味の違いを近づけることができます。

ディスプレイの調整機能により、ディスプレイをガンマ2.2、色温度を6500Kに調整します(Windows/Mac OS共通)。

2-2.プリンタードライバーによる色補正

コンピューターで作成したデータをプリンターに出力する場合、加法混色と減法混色とを考え合わせる必要があります。
この差異はプリンタードライバーによる色補正で調整することができます。
なお、プリンタードライバーによる色補正を行った場合、完全に一致させることはできません。

  • プリンタードライバーによる色補正につきましては、こちらよりお使いのOSと機種を選択してご参照ください。

2-3.EPSON純正インク・純正用紙

  • 弊社プリンタードライバーは、純正インクカートリッジ・純正インクパック・純正インクボトル・純正用紙を前提に色調整されていますので、純正インク・純正用紙のご使用をお勧めいたします。
  • カラー印刷の場合は、使用される用紙によっても仕上がりイメージはかなり異なりますので使用目的に応じた用紙(専用紙・普通紙など)を使い分けていただくことをお勧めいたします。
  • 実際に使用する用紙とプリンタードライバーで設定する「用紙種類」は、必ず合わせてください。
    「用紙種類」の設定が合っていない場合、印刷品質に影響を及ぼします。

2-4.カラーマネジメントシステム

カラーマネジメントシステムとは、色補正のように色をキレイにする技術ではなく、デジタルカメラやスキャナー・モニター・プリンターなどの機器間で扱う色を統一的に管理しようとする技術です。
ドライバーによる色補正などのプリンタードライバーで色補正を行った結果、印刷結果の色味が変わってしまうことがあります。
元データの色味を損なわずに機器間で色を近づけるためのシステムがカラーマネジメントシステムです。

カラーマネジメントシステムには、WindowsのICMやMac OSのColorSyncなどがあります。
※ICMやColorSyncの設定方法につきましては、以下のページをご参照ください。

  • ICM(Image Color Matching)とは、マイクロソフト社の開発したカラーマネジメントシステムです。
  • ColorSyncとは、アップル社のMac OSに採用されているカラーマネジメントシステムです。
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