|
-
-
EPSON Advanced Printer Driver 3 シリーズにてキャッシュドロアーを開く(以下、ドロアーオープンと省略)方法は、以下の3通りがあります。
※他のドライバー・バージョンのFAQ一覧はこちら
- プリンタードライバーのプロパティーで、ドロアーオープンのタイミングを設定する。
- 印刷内容にデバイスフォント(制御文字)を含め印刷する。
- ドライバーに含まれている機能「Status API」を使用する。
ドロアーオープンを開く方法 |
1. |
プリンタードライバーのプロパティーで、ドロアーオープンのタイミング(印刷終了時など)を設定します。
「New Function」タイプの場合
以下の項目を設定することで、ドロアーオープンのタイミングを指定できます。
(1) |
プリンタードライバーの「プロパティー」画面の「全般」タブを開き、「印刷設定」ボタンをクリック。 |
|
(2) |
開かれた「印刷設定」画面の「オペレーション」タブを選択します。 |
|
(3) |
「オペレーションタブ」内のボタンからドロアーオープンさせたいタイミングを選択します。
選択するボタンから実行されるタイミングは次の図のようになります。
|
|
(4) |
タイミングを選択すると表示される画面の「ドロアーオープン」から、どのドロアを開くか選択します。
項目 |
説明 |
開かない(コマンドを送らない) |
キャッシュドロアーを開きません。 |
ドロアーオープン1 |
2 番ピンに信号が出力され、キャッシュドロアーが開きます。 |
ドロアーオープン2 |
5 番ピンに信号が出力され、キャッシュドロアーが開きます。 |
|
TM シリーズの周辺機器である「キャッシュドロアー」または、SASPORT シリーズのオプション「キャッシュドロアー」を使用している場合は、「ドロアーオープン1」を選択してください。
他社製品のキャッシュドロアーを接続する場合は、2 番ピン / 5 番ピンどちらに信号を送れば開くのかを確認のうえ、設定をおこなってください。
「Compatible」タイプは「プリンタードライバーのプロパティーでドロアーオープンさせる」機能はありません。
|
2. |
EPSON Advanced Printer Driver 3 シリーズ では、プリンター制御を行うためのデバイスフォントを用意しています。
デバイスフォント:”control”で特定の文字を印字することにより、印刷以外の動作を行なうことができます。
例:TM-T88IVの場合) B・・・・ドロアーオープン 2 ピン 100ms 信号出力
印字データの中に、Controlフォントを含めて印字する。
(制御文字を印刷した時点でドロアーオープンします)
例)Visual C++で行う場合
//フォント情報の作成
CFont font;
font.CreateFont(
1, // フォントの高さ
0, // 平均文字幅
0, // 文字送り方向の角度
0, // ベースラインの角度
FW_NORMAL, // フォントの太さ
FALSE, // 斜体にするかどうか
FALSE, // 下線を付けるかどうか
0, // 取り消し線を付けるかどうか
ANSI_CHARSET, // 文字セットの識別子
OUT_DEFAULT_PRECIS, // 出力精度
CLIP_DEFAULT_PRECIS, // クリッピング精度
DEFAULT_QUALITY, // 出力品質
DEFAULT_PITCH | FF_SWISS, // ピッチとファミリ
_T("Control")); // フォント名
//作成したフォント情報を指定
CFont* def_font = dc.SelectObject(&font);
//ドロアーオープンの実行
dc.TextOut(0, 0, _T("B"), 1);
//フォント情報を指定する前の状態に戻す
dc.SelectObject(def_font);
//作成したフォント情報を削除
font.DeleteObject();
|
”control”フォントなどデバイスフォントには、使用するための必要条件があります。
条件の詳細は、プログラムからデバイスフォントを利用する必要条件<EPSON Advanced Printer Driver シリーズ>を参照してください。
デバイスフォント:”control ”で扱える、制御文字の種類につきましては、プリンタードライバーのマニュアル[プリンタドライバ仕様]を参照してください。
|
3. |
EPSON Advanced Printer Driver 3 シリーズ では、機能「Status API」を用意しています。
「Status API」を使用することで、ドロアーオープン命令を送信することができます。
(「Status API」は、ドライバーのインストールに含まれます。)
Status API は、開発言語で使用できる「関数」として用意しています。
具体的には、以下の3つの関数を使用いたします。
- BiOpenMonPrinter ・・・・プリンターと直接通信を開始
- BiOpenDrawer ・・・・ドロアーオープンコマンドを送信
- BiCloseMonPrinter・・・・プリンターとの通信を終了
Status API は印刷動作に関係なく、任意のタイミングでドロアーオープン処理を行うことができます。
例)Visual Basic 6.0 の例
Dim rtn As Long
Dim drawer As Byte
Dim pulse As Byte
m_PrtN = "EPSON TM-T88III Receipt"
drawer = EPS_BI_DRAWER_1
pulse = EPS_BI_PULSE_100
m_hApi = BiOpenMonPrinter(TYPE_PRINTER, m_PrtN)
rtn = BiOpenDrawer(m_hApi, drawer, pulse)
rtn = BiCloseMonPrinter(m_hApi)
If rtn < 0 Then
ErrMsg (rtn)
End If
|
|
キャッシュドロアー |
DLA-58EDIII,DM-Z100,DM-Z400,DMA-48EDIII,DSA-35EDIII |
TMシリーズ |
TM-H5000II,TM-H6000,TM-H6000II,TM-H6000III,TM-J2000,TM-J2100,TM-L60II,TM-L90 オートカッターモデル,TM-L90 ピーラーモデル,TM-T285,TM-T70,TM-T88II,TM-T88III,TM-T88IIIX (ARCX搭載),TM-T88IV,TM-T90,TM-U210A,TM-U210B,TM-U210D,TM-U220A,TM-U220B,TM-U220D,TM-U295,TM-U590,TM-U675,TM-U950 |
|