表題のお問い合わせを頂戴いたしておりますので、以下でご説明いたします。
【現象】
Cisco社製の一部のアクセスポイント(Merakiシリーズ)と弊社製品を
無線LAN接続すると、突然接続が切れる(接続が不安定になる)。
具体的には、弊社製品の電源投入直後、当初は正常に接続していた
ネットワーク接続がしばらくすると切れてしまう。
【発生環境(条件)の例】
同名SSIDのアクセスポイントが複数存在し(メッシュWi-Fi)、
かつ使用している周波数帯域が5GHzの環境
【原因】
以下の4つの原因が確認出来ました
1)弊社製品側
1.弊社製品側が想定したアクセスポイントとは別の弱電波のアクセスポイント
に接続してしまい、通信が安定しない場合がある。
(電波状況によって弊社製品側との距離が遠いアクセスポイントに接続してしまう)
2.弊社製品側の省電力中に無線接続が切断された場合に、弊社製品側が再接続処理をしない。
2)Cisco社製の一部のアクセスポイント(Merakiシリーズ)
3.RTS/CTSが多量に発生した後で、アクセスポイント側が接続を切断してしまう。
(「unknown reason」による切断)
4.アクセスポイントから鍵交換が開始しない場合があり、
弊社製品側が接続できず切断してしまう。
【対応方法】
対応方法は2つございます。
方法1:弊社製品側、Cisco社製の一部のアクセスポイント(Merakiシリーズ)側、
双方の製品のファームウェアバージョンアップする。
方法1の場合、対象機種リストのうち、黄色網掛けされた機種については
対応ファームウエアが制定されています。
それ以外の機種は個別にスケジュールし、用意しますので少しお時間を頂戴いたします。
現時点で未対応の機種への対応方針、スケジュールは流動的なため、
大変お手数をお掛けいたしますが、エプソン販売の担当者にご確認願います。
方法2:アクセスポイント側での対応をお客様、設置業者様にご検討、実施いただく
方法1での対応ができない場合
(=エプソン側で個別対応も含めて、対応ファームウェアを用意できない)
は以下を参考に対応ください。
共通:Cisco Meraki側のファームウェアは最新にしていただく。
例:アクセスポイントにプリンタ接続専用のSSIDを別途設定いただく。
プリンターはアクセスポイントの負荷分散目的の接続先変更対象から外す。
ローミングの設定対象外にする。等
【対象機種リスト】
1)弊社製品側 ※2.4GHzのみ対応機も対象となります。
機種名 |
対策ファームウェアバージョン |
DS-571W |
今後提供予定 |
EP-711A |
今後提供予定 |
EP-712A |
今後提供予定 |
EP-713A |
今後提供予定 |
EP-811A |
今後提供予定 |
EP-812A |
今後提供予定 |
EP-813A |
今後提供予定 |
EP-881A |
今後提供予定 |
EP-882A |
今後提供予定 |
EP-883A |
今後提供予定 |
EP-982A3 |
今後提供予定 |
EP-M552T |
今後提供予定 |
EW-052A |
今後提供予定 |
EW-452A |
今後提供予定 |
EW-M5610FT |
今後提供予定 |
EW-M634T |
今後提供予定 |
EW-M674FT |
今後提供予定 |
EW-M873T |
今後提供予定 |
EW-M973A3T |
今後提供予定 |
LP-M8180A |
今後提供予定 |
LP-M8180F |
今後提供予定 |
LP-S2290 |
今後提供予定 |
LP-S7180 |
今後提供予定 |
LP-S8180 |
今後提供予定 |
LX-10050MF |
GQ31L8以降 |
LX-6050MF |
GQ31L8以降 |
LX-7550MF |
GQ31L8以降 |
PX-M270FT |
今後提供予定 |
PX-M270T |
今後提供予定 |
PX-M380F |
今後提供予定 |
PX-M381FL |
今後提供予定 |
PX-M6010F |
今後提供予定 |
PX-M6011F |
今後提供予定 |
PX-M6711FT |
今後提供予定 |
PX-M6712FT |
今後提供予定 |
PX-M7080FX |
QO20L8以降 |
PX-M7090FX |
QQ20L8以降 |
PX-M7110F |
今後提供予定 |
PX-M7110FP |
今後提供予定 |
PX-M730F |
今後提供予定 |
PX-M791FT |
今後提供予定 |
PX-M880FX |
CF16LA以降 |
PX-M885F |
今後提供予定 |
PX-M886FL |
今後提供予定 |
PX-S170T |
今後提供予定 |
PX-S270T |
今後提供予定 |
PX-S380 |
CR29LA以降 |
PX-S381L |
CR29LA以降 |
PX-S5010 |
今後提供予定 |
PX-S6010 |
今後提供予定 |
PX-S6710T |
今後提供予定 |
PX-S7090X |
QS20L8以降 |
PX-S7110 |
今後提供予定 |
PX-S7110P |
今後提供予定 |
PX-S880X |
CG16LA以降 |
PX-S885 |
今後提供予定 |
2)Cisco社製の一部のアクセスポイント(Merakiシリーズ)側
機種名 対策ファームウェアバージョン
Meraki MR46 MR27.7.1
Meraki MR36 MR27.7.1
【補足:回避策について】
上記対応が取れない機種については以下の回避策案を検討ください。
但し、2)3)は、設置環境によっては現象緩和されても現象が収まらない可能性や、
他の接続機器を含めて接続性や通信スピードが低下する場合があります。
1)プリンターを有線LAN 接続に変更する
2)周波数帯域を2.4GHz にする
3)プリンターに一番近いアクセスポイントにプリンター専用のSSID を追加設定する